おはよう、日本!

今朝はこちらに戻って初めて7時まで寝ていた。だんだんとウィーンの時間に戻って来ている。昨日降っていた雨も止み陽がさしている、気温は6度。ラジオでは新しい007の事を放送、ボンドが前歯を折ったとか金髪だからどうのこうのポーカーが出来ない 眼が碧い などなど。  
ショスタコーヴィッチのソナタは1934年に書かれたもの,1906年生まれだからまだ30に成ってない。このソナタはとても良い。僕にとって大変思い出も多い曲。初めてドイツにリサイタルに行った時に弾いたのがこの曲、3、4回コンサートが有ったと思う。プログラムはフランクールのソナタショスタコーヴィッチのソナタ、そして後半はブラームスの2番ソナタ。19歳の時。あの頃はこの3曲がとても好きで何かの機会が有るとこの3つを弾いていた。その旅行の前に校内演奏会でショスタコーヴィッチを弾きそれがウィーン響に入る試験でもあった。当時はウィーン響東洋人は採用しなかったので公の試験は受ける事は出来なかった、東洋人に戸を開けたのは1975年、そして初めて公の入団試験を受ける事が出来た。それにパスしたんだけれどその試験が終わって当時のオーケストラの理事長が 長い事待たせて悪かった、って僕に謝ってくれたのをとてもよく覚えている。実際には1973年から他の団員とかわらぬ仕事をしていたので書類上1973から正団員、と言う事に成っている。日本だったらどうするだろうか? 歌舞伎とか能に外人を採用する事にいつかは成るのかな?