続き

1878年5月に Leipzig の友人 Franz von Holstein 死去。その1月前には Felix の容態が益々悪化 ウィーンの外科医で有名な Billroth と Felix をイタリアのパレアモに訪ね結核医より Felix のあまり長くない生涯の事実を知る。 その年の夏 5年前に書いた雨の歌をヴィオリンソナタに。頭の中には今にも危ないフェリックスとクララの事でいっぱい。ブラームスはフェリックスの洗礼親でもあった。 
翌年の2月15日から16日に成る夜フェリックス死去、24歳。
このソナタも歌曲同様にクララへのプレゼント、なんと悲しいプレゼントになってしまったのだろうか。
このソナタはクララシューマンの最も愛していた曲だった、特に3楽章は自分が天国へ行くときのエスコートだと、クララ。
もの凄く口数の少なかったブラームス、譜面にも誰のために書いたのどうのこうの、と言う物がほとんどない。このソナタにもクララの為に、とかフェリックスの為に、などと言う事はいっさい書かれていないようだけれども研究家によるとこのソナタは100%クララシューマンの為に書いた様子。 雨の歌 の裏に実はもっともっとウェイトの有る事実がこの曲に秘められている。